日本の成人の約2.5%がADHDの症状があるといわれていますが、日常生活にも影響が及んでしまうことがほとんどです。
特にケアレスミスが多くなってしまうため、仕事やプライベートにおいて他者に迷惑が掛かる可能性が高くなります。
しかし、その原因と対策をしっかりと理解し実行することができれば、社会人として問題なく生きていける可能性もあります。
この記事では、そんな「ADHDのケアレスミスの原因と具体的な対策」について解説していきたいと思います。
ADHDの人にケアレスミスが多い理由(原因)
ADHDは、日本語では「注意欠如・多動性障害」と略されますが、様々な特性を持っています。
・じっとしていられない
・質問が終わる前に話し始めてしまう
・手足を頻繁に動かす
・おしゃべりが止まらない
・忘れ物が多い
・思いついたことを行動に移してしまう
・集中力が続かない
このような症状が頻繁に起きるため、必然的にケアレスミスも増えていきます。
そのため、対策を講じないと同じミスを何度も繰り返すことになります。
ADHDのケアレスミスの原因と具体的な対策
前述した特性を抱えながら社会人として暮らしていくのはなかなか難しそうですが、冒頭でも言った通り原因と対策をしっかりと理解し実行することができればミスを減らすことが可能となります。
それでは、具体的な対策を挙げていきましょう。
対策①スケジューリングをして焦らずに1つ1つ完了させる癖を付ける
ADHDの人は、急いで作業を進めてしまう傾向にあります。
そのためミスが増えるわけですが、1日のスケジューリングを行ってから作業を始めることで焦らずに業務を進めることができます。
おすすめは紙やスマホのメモ帳にスケジュールを書き視覚的にいつでも確認できるようにしておくことです。
頭の中でおよそのスケジューリングをするのではなく、視覚的な確認できるような工夫を行いましょう。
対策②ミスしたことを記録しておく
「自分はミスが多い」と自覚していたとしても、しっかりとそのミスの傾向を把握できていなければ何度もミスを繰り返してしまいます。
毎日1日を振り返り、ミスをした内容を書きだします。
1週間単位でも良いので、その書きだしたミスを確認してみましょう。
そうすることで、「どのようなミスが多いのか」「午前中や午後などミスが多い時間帯」などが分かってくるはずです。
ミスの内容が把握できれば、「どうすればそのミスを減らせるか」を明確にできますよね。
このサイクルを1ヶ月2ヶ月と繰り返していけば、徐々にミスの頻度を減らしていくことができます。
対策③1つの行動の最後に「確認作業」を追加する
①と②の対策を講じたとしても、ミスをある程度は減らすことができてもやはり他の人と比べてその数は多くはなるでしょう。
そこで、もう1つマイルールを加えてみましょう。
1つの行動の最後に必ず「確認作業を行う」ということです。
慣れないうちは確認を怠ってしまう可能性がありますが、根気強く習慣化させていきましょう。
ADHDの人はどうしても焦って作業を行ってしまいがちですが、最後に確認作業を行うことでミスに気づき修正できるようになります。
まとめ
今回は、「ADHDのケアレスミスの原因と具体的な対策」について解説してきました。
ADHDの人は、その様々な特性によってケアレスミスが多発してしまいます。
そのため仕事やプライベートで周囲の人に迷惑が掛かるケースも増えるわけですが、ここで挙げた対策を実践することで徐々にミスを減らすことができるはずです。
ミスが多いと自覚している人は、ぜひ試してみてはいかがでしょうか?
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