みなさんは考え事をしている時にうまく答えを導き出せずにイライラしてしまった経験はありませんか?
寝ようと思って目をつむっては見たものの、考え事が頭の中から離れず、「気が付いたら外が明るくなっていた」なんて経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。
一度頭の中で思考がごちゃごちゃしてしまうと、なかなかうまくまとめられないものですよね。
そうした時、何か良い解決方法はないのでしょうか?
この記事では、そんな「ごちゃごちゃした思考をうまくまとめる方法」について解説していきたいと思います。
ごちゃごちゃした思考の原因は「反芻思考(はんすうしこう)」
特に疾患を抱えていない人であってもネガティブな考えが頭から離れずに長時間悩んでしまうことがありますが、以下の疾患を抱えている人は特にそうした傾向が強いといわれています。
・うつ病
・躁うつ病
・ADHD(注意欠陥多動性障害)
・ASD(自閉症スペクトラム障害)
・不安障害
・強迫性障害
こうした疾患があると、頭の中がごちゃごちゃした思考になってしまうことが多くなります。
ネガティブな出来事を思い出し、「なんであんなことしちゃったんだろう」「なんであんなこと言っちゃったんだろう」と反省するのですが、「こうすれば良かった」と一応答えは出したもののそれ以降も考え続けてしまうのです。
ぐるぐると思考が続いていくことから、「反芻思考(はんすうしこう)」と呼ばれています。
反芻とは、牛を代表とする哺乳類が咀嚼して飲み込んだ食物を再び口の戻して咀嚼する行為のことで、ぐるぐるした思考がまさにこのサイクルに似ていることから名づけられました。
多くの場合はネガティブな思考を繰り返す「ブルーディングタイプ」となります。
悪い反芻思考であるとされ、うつ病と深く関りがあると考えられています。
しかし、中にはポジティブな意味合いを持つ反芻思考もあります。
「リフレクション」と呼ばれていて、失敗した原因をしっかりと客観視し、同じ失敗を繰り返さないように成長できるため、良い反芻思考であるともいえるのです。
ごちゃごちゃした思考をうまくまとめる方法
それでは、ここからは具体的な反芻思考の改善方法を挙げていきましょう。
実際に実践することでごちゃごちゃした思考をうまくまとめることができるはずですよ。
①一度その思考から距離を取る
反芻思考は、思考が継続してしまうことが最も大きな問題だと考えられます。
そのため、一旦別のことを考えることで自然と反芻思考が止まることも多いのです。
一度止められればOKなので、どんなことでもOKです。
・ランニングする
・好きな音楽を聴く
・お風呂に入る
・筋トレをする
・友人と電話で話をする
・ゲームをする
こうしたことを行うことで、反芻思考から抜け出すことができるはずです。
時間が経った後に再びその問題について考えれば、意外とごちゃごちゃせずに答えを導き出せるものです。
②自然の中を散歩する
疲れていたりストレスが溜まっていると、無性に自然を見たくなりませんか?
これは決して偶然などではなく、心から求めている証拠なのです。
「人間は20分間自然と触れ合うことでストレスを軽減できる」とミシガン大学の研究で明らかにされています。
反芻思考に陥った場合、緑が見える公園などで20分以上散歩をすることで自然とストレスが軽減でき、ごちゃごちゃした思考をスッキリさせられるのです。
まとめ
今回は、「ごちゃごちゃした思考をうまくまとめる方法」について解説してきました。
うつ病、躁うつ病、ADHD、ASD、不安障害、強迫性障害といった疾患を抱えている人は、ごちゃごちゃした思考になりやすいですし、そうした疾患を持っていなかったとしても稀にそうした思考に陥ってしまいますよね。
ここで挙げた「一度その問題から距離を取る」、「自然の中を散歩する」といった方法を実践することができれば、きっと反芻思考を止められるはずです。
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